混合ワクチン追加接種の変更について

当院ではいままで毎年混合ワクチンの追加接種をお勧めしてまいりました。

最近、追加接種の間隔をあけて3年に一度で良いという事が言われ始めました。

これはワクチンが良くなって免疫力が落ちなくなった事がわかり始めたからと、ワクチンによる副反応の発生頻度を下げる目的があります。

では,どれくらい空けてもいいのでしょうか? 2年? 3年?

その子がどれだけ免疫力があるかを知るために抗体価の測定と言うものがあります。感染を防ぐための抗体を数値で見ることができるようになりました。この数値をみて高ければもう一年間隔をあけますし、低ければ接種するということになります。(犬:パルボウィルス、伝染性肝炎ウィルス、ジステンパーウィルスの抗体価が測定可能 ・ 猫:パルボウィルス、ヘルペスウィルス、カリシウィルスの抗体価が測定可能)

免疫力がどの程度持続するかは個体差があり一律何年と決められるものではありません。抗体価が測定できるようになり、その子にあったワクチン間隔を決めることができます。抗体価はほんの少量の血液で検査します。検査センターに依頼する検査ですので結果のお伝えまで1週間〜10日かかります。

当院では混合ワクチンの追加接種の時期が来ましたらまず、抗体価の検査を受けていただくかあるいは接種するかを決めていただきます。抗体価検査の結果が低ければ接種し、高ければ1年後に再度抗体価の測定をします。診察時にご説明いたしますがご不明な点がありましたらお尋ね下さい。

★狂犬病の予防接種、レプトスピラ感染の予防接種、猫エイズウイルスの予防接種は1年に1回の接種が必要です。外遊びが多い、郊外のキャンプ場へ連れて行く、川遊びをするというワンちゃんは抗体価の数値が高くてもレプトスピラ感染の予防接種は受けていただくことをおすすめ致します。

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